普通免許で乗られるトラックには制限があります。
その制限を解除するためには大型免許を取得しなくてはいけません。
そこで、必要となるのが限定解除ですが、普通免許AT限定からでも大型免許は取得できるのでしょうか。
今回は、免許の取得制限、大型免許の取得方法について解説していきます。


AT限定免許の普及における自家用車とトラックの違い

近年はAT限定の自動車のみ運転できるという方が増えてきました。
自家用車の多くはAT仕様となり、新車においては実に99%がATという現実があります。
AT限定免許が普及したことも、その大きな一因でしょう。
これに対してトラックは、まだまだMT車が多く出回っています。
27年10月にはAT限定の大型免許が導入される予定ですが、現時点においてはMTしか存在していません。
普通車と比べてトラックのAT限定導入が遅れた背景には、トラックのトランスミッションが現在においてもMT中心であることが挙げられます。
AT車も普及しつつありますが、まだ30%台で推移しています。

大型車のAT限定導入後はどうなる?

MT操作が必要ない大型車でAT限定の免許が取得できます。
免許取得までの手間と時間が軽減されれば、今後は大型免許の取得希望者が増加すると予測されているのです。
それによって慢性的なドライバー不足が解消すれば、現職ドライバーへの負担軽減にも直結するでしょう。
もともとMTは燃費が良いため、トラックなどの長距離運転を基本となる職業ではMT車輛が中心でした。
しかし、物流業界の人手不足を解消するべく、このたび大型車のAT限定導入が決定したのです。

普通免許AT限定でも大型免許は取得可能

普通免許AT限定から普通免許MT免許を取得することは可能で、普通免許AT限定から大型免許へのステップアップもできます。
ただし、現時点で大型免許にAT限定免許は存在しないため、教習所で免許を取得する際はMT車を使って教習を受けるしかありません。

AT限定を解除する一般的な方法

MTの車輛を運転するためには、まずはAT限定を解除しなくてはいけません。
限定解除と呼ばれるもので、この教習にパスすることで大型免許に挑戦できるようになるのです。
技能教習の時間は最短4時限、つまり4時間です。
数日で完了する講習なので、すぐに大型免許に挑戦することができます。

運転免許センターで大型免許を取得する

いわゆる試験場で受ける一発試験というものです。
教習所での教習課程を経て取得するよりもずっと難易度は高いですが、運転免許にステイタスを求める方から人気がある方法です。
ただし、非常に合格率が低いため、MT普通免許を取得している方であっても容易ではありません。
ATしか運転したことのない方からすれば、さらに数倍難易度は高いと考えていいでしょう。

AT限定解除と大型免許教習を並行する

この方法は、短期間で着実に免許を取得したい方におすすめです。
ただし、プランを用意している教習所限定の方法のため、万人向けの方法とは言えません。
この方法で取得したい方は、事前に希望する教習所がプランを用意しているか確認しておく必要があります。

年齢制限をクリアしているか

かつては、21歳以上でなければ大型免許の取得ができませんでした。
さらに、普通免許の保有歴が3年以上という基準があったのです。
ところが、2022年5月13日以降は、19歳から取得が可能になりました。
また、普通免許などの保有歴が1年以上あることが条件であり、19歳に達していても保有歴が11ヶ月の方は挑戦できません。
なお、19歳で大型免許の取得をしても、21歳までは若年運転者期間に該当します。
この期間中に違反すると、若年運転者講習を受講しなくてはいけません。
そのため、21歳になるまではより慎重な運転を意識する必要があります。

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もちろん、小型トラックドライバーから始めて、段階的に大型にステップアップするのもありです。
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ただし、大型免許が必要な求人では未経験者OKの案件が少ないので、未経験入社を希望する方は小型・中型・準中型トラックドライバーの案件を狙ってみるのが得策です。

まとめ

普通免許AT限定の方でも、3つの方法により大型免許の取得ができます。
また、27年10月からは大型車のAT限定免許が制定されるため、MT車を運転できない方、慣れていない方も大型免許の取得が可能です。
大型免許があれば大型トラックドライバーとして活躍でき、小型・中型・準中型トラックドライバーよりも高収入を期待できるでしょう。

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