大型免許を取得する際には、自動車教習所や合宿免許で教習を受ける必要があります。
できるだけ費用を安く済ませたいのであれば、運転免許試験場で一発試験を受けるのも手です。
そこで、本記事では、大型免許の取得費用の相場や取得の流れを詳しく解説していきます。


大型免許とは?

大型免許は、バスやトラックなどの自動車を運転するために必要な運転免許です。
この免許を取得すると、車輛総重量が11t以上、最大積載量が6.5t以上、乗車定員が30人以上の大型自動車を運転できるようになります。

第一種免許と第二種免許の違い

大型免許には、大型自動車第一種免許と大型自動車第二種免許があります。
大型自動車第一種免許は、荷物の運搬するための運転免許です。
トラック、ダンプカー、タンクローリーなどの車輛の運転をしたい方は、第一種免許を取得しておきましょう。
大型自動車第二種免許は、営利目的で乗客を運ぶために必要な運転免許です。
バス、タクシー、ハイヤーなどの運転手を目指すのであれば、第二種免許を取得しておきましょう。

取得条件

大型免許の取得条件は、普通免許、準中型免許、中型免許、大型特殊免許のいずれかを持っている方です。
さらに、通算での運転歴が3年以上であることが必要です。
普通自動車の運転免許を取得できるのは18歳なので、大型免許を取得できるのは21歳以上となります。
2022年5月13日からは、受験資格特例教習を受ければ、19歳以上で運転経験が1年以上がある方も大型免許を取得できるようになりました。
そのほか、視力検査や奥行知覚検査で一定以上の値が必要です。

大型免許の取得方法

大型免許は、自動車教習所に通って取得を目指すのが一般的です。
集中的に取得を目指したい方は、合宿免許を選ぶのも良いでしょう。
そのほかに、運転免許試験場で一発試験を受けるという方法もあります。

自動車教習所や合宿免許で取得する

1.入校手続き
自動車教習所や合宿免許のプランを選び、入校手続きを行います。

2.第1段階を受講
入校したら、第1段階の技能や学科の教習を受けます。
第1段階では、自動車教習所内に設置されたコースを使って、大型自動車の操作方法や操作などを学びます。
教習時間は、保有する免許の種類によって異なります。

3.仮免許試験
第1段階が修了したら、仮免許試験へと進みます。

4.第2段階を受講
仮免許試験に合格したら、第2段階の教習を受けます。

5.卒業試験
第2段階を終えたら、いよいよ卒業試験です。
卒業試験に合格して、適性試験もクリアすると免許を取得できます。

運転免許試験場で一発試験を受ける

1.適性検査
最初に受けるのは、適性検査です。
視力(深視力)、聴力、色彩識別能力、運動能力などの条件を満たしていれば合格できます。

2.仮免許試験
適性検査に合格した方は仮免許試験へ進めます。
仮免許試験では、クランク、坂道発進、隘路への進入、路端停車及び発進などが問われるのです。
合格すると仮免許が交付されます。

3.路上練習
仮免許を取得したら、本試験前の3ヶ月以内に路上練習を行います。
練習時間は10時間以上です。
1日あたり2時間までの上限が定められているため、最短でも5日間の期間を要します。

4.本試験
10時間以上の路上練習が済んだらいよいよ本試験です。

5.大型車講習と応急救護処置講習
本試験に合格したら、大型車講習と応急救護処置講習を受講します。
講習時間は、大型車講習が4時間、応急救護処置講習が3時間です。
すべての講習を修了すると、免許の交付を受けることができます。

大型免許の取得費用はどのくらいかかる?

最後に、大型免許の取得費用の相場をご紹介します。

自動車教習所に通う場合の費用相場

自動車教習所で取得を目指す場合は、25万円~45万円程度が相場です。
保有する免許の種類によって費用が変わります。

運転免許試験場で一発試験を受ける場合の費用相場

運転免許試験場で一発試験を受ける場合は、受験料や試験車使用料などが必要です。
仮免許試験の費用の内訳は、受験料が2,900円、試験車使用料が1,450円、仮免許交付手数料が1,150円となっています。
本試験の費用の内訳は、受験料が4,100円、試験車使用料が2,500円、免許証交付料が2,050円です。
そのほかに、22,000円の講習受講料もあります。
仮免許試験、本試験、講習受講料の総額は30,650円です。

まとめ

大型免許を取る方法は、自動車教習所や合宿免許、運転免許試験場での一発試験などがあります。
どのようなルートを選ぶかによって必要な費用が異なります。
自動車教習所の相場は、25万円~45万円程度です。
運転免許試験場での一発試験を受ける場合は、30,650円で免許を取ることも可能です。
ただし、一発試験は難易度が高いので注意しましょう。
しっかりと検討したうえで、自分に向いている方法を選んでください。
大型免許を取っておけば、バスやトラックなどのドライバーとして活躍できます。
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