読者の方の中には運転免許を持っている方が多くいらっしゃるでしょう。
とはいえ、運転免許の一つであるけん引免許を持っている方はなかなかいないのではないでしょうか。
実際、この免許を取得している方は少なく、日本人にとってはな馴染みの薄い免許と言えます。
今回は、けん引免許の取得資格や取得できるようになったら運転できる車、最短取得日数について解説していきます。


けん引免許を取るのは大変?

まず、けん引免許を持っているとどんなことができるかについて解説していきましょう。
この免許はその名の通り、車のけん引をするにあたって必要とされる免許です。
たとえば、事故などで故障してしまった車を運ぶ時は、レッカー車を呼ぶ必要があります。
この時、レッカー車は故障した車をワイヤーなどでつなぎ、けん引していかなければなりません。
とはいえ、このレッカー車の運転は誰でもできるわけではないのです。
けん引免許はここでこそ必要なのです。
では、けん引免許は誰でも取れるのでしょうか。
まず、この免許には第一種免許と第二種免許の2種類があります。
第一種牽引免許を取得しているのは、現在日本におよそ100万人いるとされています。
日本の人口が約1億2,400万ですから、約1%しかけん引免許を持っていません。
第二種牽引免許を持っていると、第一種に比べてより大きな車をけん引することができます。
一方で、その分だけ需要も少なくなってくるので、そもそも第二種牽引免許を取る人は少ないです。
そのため、第二種牽引免許の保有者は5万人にも届いていません。
この数字だけを見ると、けん引免許を取るのは大変なことのように思えます。
とはいえ、そもそもけん引免許は仕事でしか使わないので、受験者が少ないのです。
たとえば、第一種牽引免許の合格率は毎回80%程度ですので、そこまで難しくありません。
普通免許の合格率とそこまで変わりませんから、取ろうと思えば誰でも取れる免許と言えるでしょう。
ただ、第二種牽引免許の試験は極めて難関で、毎回およそ20%の合格率に留まっています。

けん引免許を取得するための条件は?

たとえば、普通第一種免許の場合、18歳以上にならないと免許を取る資格は得られません。
これと同じように、けん引免許を取る際にもある程度資格が設けられています。
第一種牽引免許については、まずは18歳以上であることが必須条件で、これは普通第一種免許と変わりありません。
第二種牽引免許の場合は、21歳以上と設定されています。
そして、けん引免許を取るためには、事前に別の運転免許を持っている必要があります。
これは考えてみれば当然で、牽引車を乗るためには車を運転する技術を持っていなくてはいけません。
普通免許、大型特殊免許が必要なので、けん引を仕事にしたいと思うのであれば、まずは運転免許を取得する必要があります。
第二種牽引免許の場合は、これに加えて3年以上運転経験が必要です。
最後に、両眼0.8以上、片眼それぞれ0.5以上の視力を有していなければなりません。
なお、裸眼でこれに満たない場合でも、コンタクトや眼鏡をかけた際に一定以上の視力があれば問題なく合格できます。
この点は普通免許と変わりありません。
第二種牽引免許の場合は、さらに深視力検査を受ける必要があります。
けん引免許は普通免許と同様、自動車学校で技能講習を受けなくてはいけません。
ここで12時間以上の実習を受け、けん引技術を学ぶのです。
そして、技術講習が終わったら、運転免許センターで試験を受ける必要があります。

けん引免許の最短取得日数は?

すでに運転免許を持っている人にとって、仕事にあたってけん引免許が必要になったらすぐにでも取りたいというのが本音でしょう。
では、けん引免許はどのくらいの日数で取れるものなのでしょうか。
まず、第一種牽引免許に関しては、結論から言うと最短一週間で取れる可能性があります。
自動車学校では、一週間程度で集中して授業を行うコースが設けられており、そこに毎日通えば一気に技能講習を受けられるのです。
最後の筆記試験は少々難関ではありますが、猛勉強すれば一発合格も難しくはないでしょう。
一方で、第二種牽引免許は到底一週間で取れるものではありません。
第二種牽引免許の技術試験はとても厳しく、先ほども述べた通り毎回2割程度の合格者しか出ません。
そこで失格になってしまい、筆記試験にすら進めないという人が多いです。
そのため、第二種牽引免許は複数回受験する人が多く、中には一年かかってようやく免許を取得したという人も少なくありません。

まとめ

今回は、けん引免許の取得条件や取得難易度について解説してきました。
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